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墨色。日本の美意識に染まる体験。
にじみ、余白、静寂――おくゆかしさが拓く、もののあはれの世界。

奈良墨

墨は、中国で発展した書写文化とともに、飛鳥時代に日本へ伝わり、政治・宗教・文化の中心であった奈良・明日香の地に根付きました。奈良時代に入ると仏教が国家的に保護され、経典を書き写す「写経」が盛んに行われるようになります。写経は単なる書写ではなく、祈りそのものであり、そのために用いられる墨は極めて神聖で貴重な存在でした。

こうした時代背景の中、興福寺において日本で初めて本格的な墨づくりが始まりました。これが「奈良墨(ならすみ)」の起源です。奈良墨は、煤(すす)を集め、膠と練り合わせ、木型に流し込み、乾燥・熟成を重ねて作られます。完成までに長い時間と高度な職人技を要し、その工程のすべてに精神性が宿っています。

 

奈良墨の特徴は、書き心地の良さだけではありません。繊細な文様を施した美術工芸品としての美しさ、そして天然香料による他に類を見ない奥深い香りを併せ持ちます。江戸時代には墨づくりが最盛期を迎え、奈良には約40軒の墨屋が存在しました。現在では全国でも10軒未満にまで減少しましたが、日本の墨の約9割は今も奈良で作られています。奈良墨は、千年以上にわたり受け継がれてきた日本の精神文化そのものなのです。

ブラックテクスチャー背景

墨から生まれた「日本の精神」

墨は炭素末(たんそまつ)(煤=すす)と膠(にかわ)と少しの香料をねり合せてできています。
すすは、黒々とした墨の色を示し、膠は紙や木に書かれたすすを定着させる働きをし、香料は膠のにおいを消し、清い香りをもって書く人の気持ちをやわらげる役割をはたします。
墨は気温が高く湿気の多い夏場は膠がくさりやすく、墨づくりには適しません。
そのため墨づくりは毎年10月中旬から翌年4月下旬までの寒期に行ないます。
こうしてできる墨の起源は、中国、殷の時代(紀元前1,500年頃、約3500年前)にさかのぼります。
そして漢の時代に入り、後漢(25~220)の時、105年に蔡倫(さいりん)が紙を発明し、これに伴ない墨の需要が急速に高まり、現在ある墨の原形となるものが生れ、唐の時代(618~907)には今日の墨の形が整えられました。
この頃には中国、朝鮮、日本の交流は盛んになり、当時の墨が日本に伝来し、正倉院に今もなお宝蔵されています。
中国四千年の歴史や文化、飛鳥(あすか)時代からの日本の歴史や文化は、墨によって今に伝えられました。
千年以上をへた書跡に残る鮮やかな墨の色を見る時、墨のいのちの長さに感嘆せざるをえません。
墨は筆記具としての使命をはたしつつ、書画芸術の担い手としてそ の墨色が大変重要になってまいります。
「墨は黒いだけでなく、その黒の中に七色を味わうというように、まず紫光色がよく、黒色はその次であり、青光色は更にその次となる。しかもそれはうわついた光ではなく底光するような色で、硯ですってみて清い香りがし、音のしないものがよい」と言われています。

​この墨は、日本独自の文化と精神を育んできた、大きな原石といえます。

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この体験を通じて、あなたが学べる「和」の心

① 静けさ・内省の精神

② 無常観・はかなさの美意識

③ 自然と共に生きる感性

墨は音も色彩も極限まで抑えた表現です。

  • 書道・水墨画では、余白や沈黙が重要

  • 一画ごとに呼吸を整え、心を落ち着かせる必要がある

外に主張するより、内面を見つめる精神性
「静」「間(ま)」を尊ぶ日本的感性が育まれました。

墨は、

  • にじむ、かすれる、濃淡が一瞬で変わる

という不完全さを内包しています。そこから

  • すべては移ろう

  • 完璧でなくても美しい

という、無常観・わび・さびの精神が育まれました。

墨はもともと、

  • 煤(すす)

といった自然素材から生まれています。

また、水加減・紙との相性によって表情が変わる。
人が自然を支配するのではなく、調和する
日本独自の自然観・共生意識を育てました。

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書道
体験内容はこちら
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基本情報

日本の古都『奈良』で、自分好みの墨を作る、手作り墨体験をしてみませんか?お一人様でも大歓迎、お子様から大人の方までご一緒に体験できます。

集合場所:墨運堂

住  所:奈良県奈良市六条1-5-35

アクセス:近畿日本鉄道 西京駅から徒歩5分

開催日程:事前要予約

開催時間:10:00- /   14:00- 

受入人数:1名から最大10名まで

参加制限:乳幼児以上

参加料金:4,000円

​備  考:参加に際し、通訳等別途料金がかかる場合は参加者負担

旅のポイント:講談師による体験ナビゲーション

講談師(こうだんし)とは、日本の伝統的な語り手で、講談という特有の語り芸を行う人物です。講談は、物語や歴史的な出来事を、抑揚のある声と身振り手振りで語る形式で、主に江戸時代に発展しました。ストーリーテリングの一種で、特に戦国時代や江戸時代の英勇譚や伝説を語ることが多いです。講談師は、聴衆を引き込む技術を持ち、物語を感情豊かに演じることが求められます。

この芸術形式は、言葉や表現の力を通じて日本の文化や歴史を伝える重要な役割を果たしています。現代でも、様々な行事、さらに劇場やイベントで講談師によるライブパフォーマンスが行われ、観客に深い感動を与えています。

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ツアー日程(プラン)

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会場地図(MAP)

合わせて訪れたいお勧め観光地

墨のお話
白く塗られたテクスチャ

墨のお話 其の一 大きさと形

日本の墨は十五グラム(四匁)を一丁型とし、この倍数によって二丁、三丁、五丁型と大きくなります。中国の墨は一丁型は六百グラム(一斤)を基準としているため、一/二、一/四から最小は一/六四まであり、数字が大きくなるほど形は小さくなります。墨の形は一般的に長方形が実用向きですが、長い歴史なかで多種多様な形式が考えだされ、今でも変形墨として残っています。現在でも変形墨は先生方の題字墨、記念墨として製造しています。

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墨のお話 其の二 色

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「墨は古いほうが良い」とよく言われます。墨は時代を経ると、膠が加水分解により減っていき、煤が凝集をし始めます。墨全体としては軽くなり、膠の粘さが減り運筆が軽く、厚みのある黒さが出てきます。

現在日本の墨の一般的な膠料は「煤100に対して膠量60」です。この膠料が60から50に減るには、およそ40年が必要です。人の成長と同じように、幼年、少年、青年、壮年、老年期と成長し、変化します。この成長過程も墨の大小、厚み、保管場所によって違いが生じます。保管の仕方によっては、成長が止まってしまうこともあります。

色の見え方は、その色の"光りの反射率"に関係があります。

光りを全部反射すれば真っ白に、逆に反射せずに全部吸収してしまうと真っ黒に見えます。

墨のお話 其の三 歴史

墨は炭素末(たんそまつ)(煤=すす)と膠(にかわ)と少しの香料をねり合せてできています。すすは、黒々とした墨の色を示し、膠は紙や木に書かれたすすを定着させる働きをし、香料は膠のにおいを消し、清い香りをもって書く人の気持ちをやわらげる役割をはたします。墨は気温が高く湿気の多い夏場は膠がくさりやすく、墨づくりには適しません。そのため墨づくりは毎年10月中旬から翌年4月下旬までの寒期に行ないます。
こうしてできる墨の起源は、中国、殷の時代(紀元前1,500年頃、約3500年前)にさかのぼります。飛鳥(あすか)時代からの日本の歴史や文化は、墨によって今に伝えられました。

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